顎関節症とは?
「口が開かない」「あごが痛い」「カクカク音がして痛い」…は顎関節症(がくかんせつしょう)の三大症状です。
顎関節症は、10代後半から20代の女性を中心として、50代・60代の女性にも起こりやすい病気です。
この顎関節症、自然に治る軽症のものから、仕事はおろか日常生活さえままならない、深刻な症状に苦しめられる重症のものまで、さまざまです。
顎関節症チェック!!
- 口を大きく開いたとき,人差し指から薬指を並べた3本指を縦にして入りますか?
(1.すっと入る 2.ほぼ問題ない 3.どちらともいえない 4.やや困難 5.全く入らない) - 口を大きく開け閉めした時,あごの痛みがありますか?
(1.全くない 2.たまにある 3.どちらともいえない 4.しばしばある 5.いつもある) - 口を大きく開いたとき,まっすぐに開きますか?
(1.いつもまっすぐ 2.たまに曲がる 3.どちらともいえない 4.しばしば曲がる 5.いつも曲がる) - 干し肉,するめ,タコなど硬いものを食べるとあごや顔が痛みますか?
(1.痛まない 2.たまに痛む 3.どちらともいえない 4.しばしば痛む 5.いつも痛む)
設問2の「口を大きく開け閉めした時、あごの痛みがありますか?」に「はい」と回答した方も顎関節症である可能性がありますので、専門医を受診することをお勧めします。
(合計点数が8.6以上では顎関節症の危険あり,杉崎正志、他:2007)
顎関節症の治療方法
とみたデンタルクリニックで行う顎関節症の治療方法は、スプリント(マウスピース)が中心です。
マウスピース・スプリントとは?
顎関節症の治療で用いられるマウスピースは、歯にぴったりと装着する器具です。一度、装着してしまえば、マウスピースをしていることは分かりません。 歯科治療域では、このマウスピースを”スプリント”と呼びます。
このスプリントは、主にあごの筋肉の痛みと、その緊張を和らげるために使用されます。
顎関節症による痛みがなくても、歯をかみしめたり、
歯ぎしりがある人には、その癖を直すために使用されることがあります。
薄いプラスチック製のスプリントを、上あごの歯か下あごの歯にかぶせて、噛みあわせが均等になるように調整します。
この調整が簡単に行えるのもスプリントの魅力です。
スプリント療法で行う通常の検査やスプリントそのもの費用は、健康保険の適用となるので、治療にかかる費用は8000円程度です。ただし、症状にもよるので、詳しくは一度ご相談ください。
スプリントはいつ使うの?
スプリントは主に夜間寝ているときに使用して、昼間や食事の時には外して生活します。
歯ぎしり防止のためには、夜間のみの使用で
十分に効果を得られます。
日中に痛みがある人の場合は、日中もスプリントを装着することで、あごの筋肉の緊張がゆるめられ、かみ合わせを安定させて不快感を減らすことができます。
1日を通じて使用しても問題はありません。